2020年7月10日金曜日

大動脈解離スタンフォードB 発症から4日目 集中治療室編

朝5時に目が覚めてトイレに行こうとすると、突然背中に激痛が走った。
背中がつったか!?と思ったが激痛は数分間で(今思えば数十秒?)収まり、なんとも言えない痛さが残り床を這って家族が寝ているリビングに助けを求めに行く。
暫く休んでいれば収まると思ったが収まらず背中を付けて休みたいが痛くて背中がつけない。
相方はそのうち休んでれば治るんじゃない?的な感じで二階のリビングから下に降りていってしまい、一向に収まらない痛みに加え目がチカチカしだし命の危険を感じてまだ寝ている娘にか細い声で救急車と呼びかけるも娘は起きない。
汗がじんわり出てきてもう一度娘に呼びかけたら起きたもののこっちを見ずに寝ぼけたまま下に降りていってしまった。
やばいと思い近くにアレクサがあるのを思い出し(アレクサ!救急車よんで!!)と声をひねり出したらアレクサが反応した!
「すみません、よくわかりません」と。
この時ほどアレクサの無能ぶりに落胆した事はなかっただろう。
そして一か八か(アレクサ!一階にアナウンスして!)と最後の声を絞り出したら「何をアナウンスしますか?」ときた!
すかさず(救急車!)と話したら少しして下から「なしたー?」とジジが上がってきた。
事を説明してジジが運転して近くの総合病院の救急に搬送してもらった。
受け付けで脂汗を垂らしながら事を説明したらすぐ看護師が出てきてくれて血圧等を調べてCT検査をする事に。
丁度検査が終わる頃には専門の医師が出勤して来たらしくこれは「大動脈解離です」と告げられた。
そこからあれやこれやで集中治療室に入れられ点滴3本に心電図モニタの線を付けられ暫くトイレにいけなくなるからとちんちんに管を入れられた。
ちんちんに管を通すのは初めてで麻酔をしてるみたいなものの結構痛い。
入れ終わったら俺より一回りも若そうな先生に方をポンポンと二回叩かれる。
それで少し安堵したのだが、今思えばあの肩を叩いた意味はなんなのだろう!?と少し疑問が湧いてきた。
それからはただひたすら安静に集中治療室で4日間過ごす。
スマホもなんも持ち込めないのでただひたすら寝るか天井を見つめるかしかない。
たまに指にはめられたパルスオキシメーターの裏を見て(ふーん、日本製か)とかどーでもいい事を思ってたりした。
集中治療室の二日目の朝にはもう背中の痛みも消えて朝食も出てきた。
朝食を食いながら(おしっこは管で大丈夫だがウンチはどーなるんだろ?)と考え始めた。
そして朝食が終わり若そうな女性の看護師が二人来て体拭きますねと。
そしてベットを平らにして防水シートを腰の下に敷いてスボンを脱がさされるといきなりオムツを引き裂かれた!
そしてあらわになったチムチムにお湯を掛けながらムニャムニャ揉まれていく。
決して反応してはならないと思い必死に違うことを考えた。
この時、仏の境地に至った。
無事?にチムチムが洗い終わり髪も洗ってくれた。いたせりつくせりである。
そして身体を吹いてもらい今度は足を洗うと言う。
洗面器に足を入れて足の指の間に指を絡ませ丁寧に洗ってもらう。
仏の境地が崩れた。
これが中二日それぞれ違う看護師さんで続いた。
で三日目に便意が膨れて、これは明日一杯は持たないと思い夜勤の看護師にウンチの事を聞いたら、今するとしたらポータブルトイレか寝たままの状態でスコップみたいのにするしか無いですと。そして今ポータブルが空いてないのでスコップになりますと。
チムチムを洗ってもらって置きながらなんだかうんちっちまでするとこを見せながらやるのには流石に抵抗がありすぎる。
夜勤の看護師も若干夜勤中にはやめてくれ的なオーラを出している。
そして看護師から希望的な一言を聞き出した。
「明日になればポータブル空きますよ」
この言葉で今日は我慢してて明日しよう!と心に決めた。
そして夜が明けて昼勤の看護師が「便意はどうですか?そろそろ出した方がいいですよ」と。
夜勤の看護師に比べ昼勤の看護師はなんてやさしいんだろう。
そして僕は「はい!お願いします!」と晴れ晴れとした気持ちで答えた。
そしてポータルトイレが持ち込まれたのだが、単なる座れるオマルである。
でポータブルトイレに座り、いざゆかん!としたら中々出ない。
人は出したいときに出さないと便秘になるのか!?
そうこうふんばっていたら突然ガラガラと扉が空き、あのやさしい看護師が忘れ物しちゃったとズカズカ入ってきた。
それと共に便意が完璧に引っ込んでしまった。
そして看護師に出なくなっちゃいましたと伝えオムツを上げてベットに戻った。
これはどうゆう結末を迎える事になるのだろうと、大動脈解離と言う大病より便意の行方の方にだいぶ気を持っていかれベットであれこれ考えていたら一報が飛び込む。
なんと点滴やら管やら全部外して一般病棟に移れるらしい。
そうと決まってからは点滴をポンポン外してチムチムの管も看護師が外せるらしく、息を吸ってください、ゆっくり吐いて〜でニュリュリ!と引き抜かれた。
一瞬痛みも走るが入れられるときよりは全然いい。
なにより管を抜いたからトイレに行けるとゆう憶測からウキウキしていた。
そして一般病棟に引っ越ししてトイレの事を聞いたら、まだリハビリの途中でポータブルじゃないと駄目です。と。
明後日の6日目はたぶん大丈夫でしょうと。
さすがにそこまでは我慢できないと思いというか現時点ブログを書いてる時点で便意が襲ってきた。
今日の夜に下剤を飲まさせる予定になっていたがもうこのままナースコールを押してしてやろう。
そうだそうしよう。
終わったあとには晴れやかな気持ちになるはずだ。


0 件のコメント:

コメントを投稿